七五三が終わった着物は、まず一晩ほど陰干しして湿気を飛ばし、衿・袖口・裾の汚れを確認します。汚れがあれば着物の専門店でクリーニングを依頼し、たとう紙に包んで湿気の少ない場所に保管します。きょうだいに引き継ぐ予定なら、肩上げ・腰上げはほどかずにそのまましまっておくと、次に使うときに調整しやすくなります。

この記事の要点

  • 着物は脱いだら、直射日光の当たらない場所で一晩ほど陰干しします。
  • 衿・袖口・裾の汚れは、早めに着物の専門店へ相談します。
  • 保管はたとう紙に包み、防虫剤は1種類だけを使います。
  • 虫干しは年に数回、晴れて乾燥した日の10時〜15時ごろに行います。
  • きょうだいに引き継ぐなら、肩上げ・腰上げはほどかずに保管します。

目次

  1. 七五三が終わったら、着物はまず何をする?
  2. 七五三の着物はクリーニングに出す?
  3. 着物と小物の保管方法
  4. 肩上げ・腰上げはほどく?きょうだいへの引き継ぎ
  5. レンタルの着物を返すときの注意点
  6. スタジオbeの場合|着物姿を写真に残す
  7. よくある質問

七五三のお参りを無事に終えたあと、着物をどう片付ければいいのか迷う方は多くいます。祖父母から譲り受けた着物や、下の子にも着せたい着物なら、なおさら丁寧にしまっておきたいものです。この記事では、七五三が終わった着物の片付け方、クリーニング、保管方法、きょうだいへの引き継ぎ方を順に解説します。富山県内で年間3,500件以上の記念日撮影を担当し、毎年多くの着物に触れているフォトスタジオbeがまとめました。

七五三が終わったら、着物はまず何をする?

▼この章の要約

  • 脱いだ着物は、着物用ハンガーにかけて一晩ほど陰干しします。
  • 陰干しの間に、汚れやシミがないかを確認します。
  • 帯や小物も、着物と同じように湿気を飛ばします。

一晩ほど陰干しする

着物は、着ている間に汗や湿気を吸っています。脱いだら着物用ハンガーにかけ、直射日光や照明の光が当たらない、風通しのよい場所で一晩ほど陰干しします。すぐにたたんでしまうと、湿気がこもってカビやシミの原因になります。

汚れを確認する場所

子どもの着物は、食事や外遊びで汚れやすい場所が決まっています。陰干しの間に、次の場所を明るいところで確認します。

確認する場所 つきやすい汚れ
衿 汗・ファンデーション・皮脂
袖口・袂(たもと) 食べこぼし・千歳飴のべたつき
裾 泥はね・雨のしみ
胸元・ひざ 飲み物のこぼれ

千歳飴を着物のまま食べた場合は、袖や胸元にべたつきが残ることがあります。千歳飴の食べ方は七五三の千歳飴とは?由来・意味と食べ方で紹介しています。

帯と小物も湿気を飛ばす

帯、長襦袢、草履、髪飾りなどの小物も、着物と同じように陰干しします。草履は裏の泥を落としてから干します。小物は、着物と一緒にまとめて保管すると、次に使うときに探す手間が省けます。

七五三の着物はクリーニングに出す?

▼この章の要約

  • 汚れやシミがあれば、着物の専門店にクリーニングを相談します。
  • 着物を自宅で洗うと、縮みや色落ちの原因になります。
  • シミは時間がたつほど落ちにくくなるため、早めに出します。

汚れがあれば専門店に相談する

汚れやシミが見つかった場合は、着物の専門店やクリーニング店に相談します。着物全体を洗う「丸洗い」、汗を落とす「汗抜き」、部分的な「しみ抜き」など、汚れに合わせた方法を選べます。シワが強く残っている場合も、専門店でのお手入れがおすすめです。

自宅で洗わないほうがよい理由

正絹(しょうけん、絹100%)の着物は、水に濡れると縮んだり、色がにじんだりすることがあります。洗濯表示で家庭洗いができると書かれた着物以外は、自宅で洗わないようにします。目立つ汚れがない場合でも、長く保管する前に一度相談しておくと安心です。

クリーニングに出す時期

シミは時間がたつほど落ちにくくなります。七五三が終わったら、年内を目安に出すと、汚れが定着する前にお手入れできます。きょうだいが数年後に着る予定がある場合は、そのことも店に伝えておきます。

着物と小物の保管方法

▼この章の要約

  • 着物はたとう紙に包み、湿気の少ない場所にしまいます。
  • 防虫剤は1種類だけを使い、半年に1回を目安に交換します。
  • 年に数回、晴れて乾燥した日に虫干しをします。

たとう紙に包んでしまう

たとう紙とは、着物を包んで保管するための和紙の包みです。湿気を吸い、ほこりから着物を守ります。着物は本だたみでたたみ、たとう紙に包んでから、たんすや衣装ケースにしまいます。たとう紙が黄ばんできたら、新しいものに取り替えます。

保管のルール

項目 目安
保管場所 たんすの上段など、湿気がたまりにくい場所
重ねる枚数 型崩れを防ぐため、5枚以上は重ねない
衣装ケース 深型に詰め込まず、浅型に数枚ずつ入れる
防虫剤 1種類だけを使い、着物に直接触れないように入れる。半年に1回交換

※参考:KOMEHYO「着物の正しい保管方法」。

虫干しの時期とやり方

虫干しとは、しまっておいた着物を出して風を通し、湿気やにおいを取ることです。年に数回、晴れて空気が乾いた日の10時〜15時ごろに、直射日光を避けて2〜3時間ほど陰干しします。富山は湿気の多い時期が長いため、梅雨明けや秋の晴れた日を選ぶと効果的です。

肩上げ・腰上げはほどく?きょうだいへの引き継ぎ

▼この章の要約

  • 肩上げ・腰上げは、子どもの体に合わせて着物を縫い縮める部分です。
  • きょうだいに引き継ぐなら、ほどかずにそのまま保管します。
  • 次に着る子の身長に合わせて、着る前に調整し直します。

肩上げ・腰上げとは

肩上げ・腰上げとは、大きめに仕立てた着物を、子どもの体に合わせて肩と腰の位置で縫い縮めたものです。成長に合わせて長く着られるようにする工夫で、子どもの着物ならではの仕立てです。

きょうだいに引き継ぐ場合

下の子が同じ着物を着る予定なら、肩上げ・腰上げはほどかずに保管します。次に着る前に、その子の身長に合わせて調整し直します。調整は、着物の専門店や和裁の得意な方に相談すると安心です。きょうだいで七五三を迎える時期の考え方は、七五三は兄弟姉妹一緒にできる?年齢差別の合わせ方で紹介しています。

引き継ぐときに一緒に残しておくもの

  • 帯・長襦袢・草履・髪飾りなどの小物一式
  • 着た年と、そのときの身長のメモ
  • 七五三のときの写真(着付けの参考になります)

レンタルの着物を返すときの注意点

▼この章の要約

  • レンタルの着物は、自分で洗わずに返却します。
  • 汚してしまった場合は、返却時にその場所を伝えます。
  • 返却日と、汚れの扱いを契約時に確認しておきます。

自分で洗わずに返す

レンタルの着物は、多くの場合、貸し出し先がクリーニングを行います。自分で洗ったりしみ抜きをしたりすると、かえって汚れが広がることがあります。軽くたたんで、小物と一緒に返却します。

汚してしまったら伝える

食べこぼしや泥はねがあった場合は、返却するときに場所と原因を伝えます。汚れの内容がわかると、貸し出し先が適切なお手入れを選べます。汚れの扱いや追加料金の有無は、契約の内容を確認してください。

返却日を確認する

お参りの日がずれた場合や、着物姿で写真を撮る予定がある場合は、返却日を事前に確認します。返却が遅れると、延長料金がかかることがあります。

スタジオbeの場合|着物姿を写真に残す

▼この章の要約

  • しまう前に、着物姿をきちんとした写真で残しておくと、引き継ぎの記録にもなります。
  • お参りのあとの12月以降でも、スタジオで七五三の写真を撮れます。
  • 衣装1,000点以上から選べるため、別の着物で撮ることもできます。

フォトスタジオbeは、株式会社ジャパンビジュアルサポートが運営する1953年創業の写真館です。富山県内で年間3,500件以上の記念日撮影を担当しています。

お参りのあとでも撮影できる

お参りの日に写真が撮れなかった場合も、12月以降の後撮りで七五三の写真を残せます。スタジオの衣装は1,000点以上あり、着付け・ヘアメイク込みで手ぶらで来店できます。ご家庭の着物での撮影をご希望の場合は、各店舗にご相談ください(※要確認)。

写真をどう残すか

撮った写真の保存や飾り方、祖父母への贈り方は、七五三の写真、撮ったあとどうする?保存・飾る・贈るの3ステップで紹介しています。撮影プランは七五三撮影のページでご確認いただけます。

着物をしまう前に、晴れ姿をもう一度写真に。
お参りのあとの七五三撮影も承っています。

七五三撮影のプランを見るファボーレ店のLINE魚津インター店のLINE

店舗情報

店舗 住所・電話
ファボーレ店 富山県富山市婦中町下轡田165-1
076-465-1402
魚津インター店 富山県魚津市本江字中ノ坪981-1
0765-24-7785

※営業時間・定休日は店舗情報ページでご確認ください。

よくある質問

七五三の着物は必ずクリーニングに出すべきですか?

汚れやシミがある場合は、着物の専門店でクリーニングを相談します。目立つ汚れがない場合も、汗や皮脂が残っていることがあるため、長く保管する前に一度相談しておくと安心です。

七五三の着物は脱いだあとどれくらい干せばいいですか?

脱いだ着物は、直射日光や照明の光が当たらない風通しのよい場所で、一晩ほど陰干しします。長く干しすぎると色あせの原因になるため、湿気が取れたらしまいます。

七五三の着物の肩上げはほどいたほうがいいですか?

きょうだいが着る予定がある場合は、肩上げ・腰上げをほどかずに保管します。次に着る子の身長に合わせて、着る前に調整し直します。

着物の防虫剤は何を使えばいいですか?

防虫剤は、1種類だけを使います。種類の違う防虫剤を一緒に入れると、着物にシミが出ることがあります。着物に直接触れないように入れ、半年に1回を目安に交換します。

レンタルの着物を汚してしまったらどうすればいいですか?

自分で洗ったりしみ抜きをしたりせず、返却するときに汚れの場所と原因を伝えます。汚れの扱いや追加料金の有無は、レンタルの契約内容を確認してください。

虫干しはいつすればいいですか?

虫干しは年に数回、晴れて空気が乾いた日の10時〜15時ごろに行います。直射日光を避け、2〜3時間ほど陰干しして湿気を取ります。

公開日:2026年11月2日/最終更新日:2026年11月2日
運営:株式会社ジャパンビジュアルサポート(フォトスタジオbe|1953年創業・富山県内)

参考:KOMEHYO「着物の正しい保管方法」