この記事の要点
- 着物は脱いだら、直射日光の当たらない場所で一晩ほど陰干しします。
- 衿・袖口・裾の汚れは、早めに着物の専門店へ相談します。
- 保管はたとう紙に包み、防虫剤は1種類だけを使います。
- 虫干しは年に数回、晴れて乾燥した日の10時〜15時ごろに行います。
- きょうだいに引き継ぐなら、肩上げ・腰上げはほどかずに保管します。
目次
七五三のお参りを無事に終えたあと、着物をどう片付ければいいのか迷う方は多くいます。祖父母から譲り受けた着物や、下の子にも着せたい着物なら、なおさら丁寧にしまっておきたいものです。この記事では、七五三が終わった着物の片付け方、クリーニング、保管方法、きょうだいへの引き継ぎ方を順に解説します。富山県内で年間3,500件以上の記念日撮影を担当し、毎年多くの着物に触れているフォトスタジオbeがまとめました。
七五三が終わったら、着物はまず何をする?
▼この章の要約
- 脱いだ着物は、着物用ハンガーにかけて一晩ほど陰干しします。
- 陰干しの間に、汚れやシミがないかを確認します。
- 帯や小物も、着物と同じように湿気を飛ばします。
一晩ほど陰干しする
着物は、着ている間に汗や湿気を吸っています。脱いだら着物用ハンガーにかけ、直射日光や照明の光が当たらない、風通しのよい場所で一晩ほど陰干しします。すぐにたたんでしまうと、湿気がこもってカビやシミの原因になります。
汚れを確認する場所
子どもの着物は、食事や外遊びで汚れやすい場所が決まっています。陰干しの間に、次の場所を明るいところで確認します。
| 確認する場所 | つきやすい汚れ |
|---|---|
| 衿 | 汗・ファンデーション・皮脂 |
| 袖口・袂(たもと) | 食べこぼし・千歳飴のべたつき |
| 裾 | 泥はね・雨のしみ |
| 胸元・ひざ | 飲み物のこぼれ |
千歳飴を着物のまま食べた場合は、袖や胸元にべたつきが残ることがあります。千歳飴の食べ方は七五三の千歳飴とは?由来・意味と食べ方で紹介しています。
帯と小物も湿気を飛ばす
帯、長襦袢、草履、髪飾りなどの小物も、着物と同じように陰干しします。草履は裏の泥を落としてから干します。小物は、着物と一緒にまとめて保管すると、次に使うときに探す手間が省けます。
七五三の着物はクリーニングに出す?
▼この章の要約
- 汚れやシミがあれば、着物の専門店にクリーニングを相談します。
- 着物を自宅で洗うと、縮みや色落ちの原因になります。
- シミは時間がたつほど落ちにくくなるため、早めに出します。
汚れがあれば専門店に相談する
汚れやシミが見つかった場合は、着物の専門店やクリーニング店に相談します。着物全体を洗う「丸洗い」、汗を落とす「汗抜き」、部分的な「しみ抜き」など、汚れに合わせた方法を選べます。シワが強く残っている場合も、専門店でのお手入れがおすすめです。
自宅で洗わないほうがよい理由
正絹(しょうけん、絹100%)の着物は、水に濡れると縮んだり、色がにじんだりすることがあります。洗濯表示で家庭洗いができると書かれた着物以外は、自宅で洗わないようにします。目立つ汚れがない場合でも、長く保管する前に一度相談しておくと安心です。
クリーニングに出す時期
シミは時間がたつほど落ちにくくなります。七五三が終わったら、年内を目安に出すと、汚れが定着する前にお手入れできます。きょうだいが数年後に着る予定がある場合は、そのことも店に伝えておきます。
着物と小物の保管方法
▼この章の要約
- 着物はたとう紙に包み、湿気の少ない場所にしまいます。
- 防虫剤は1種類だけを使い、半年に1回を目安に交換します。
- 年に数回、晴れて乾燥した日に虫干しをします。
たとう紙に包んでしまう
たとう紙とは、着物を包んで保管するための和紙の包みです。湿気を吸い、ほこりから着物を守ります。着物は本だたみでたたみ、たとう紙に包んでから、たんすや衣装ケースにしまいます。たとう紙が黄ばんできたら、新しいものに取り替えます。
保管のルール
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 保管場所 | たんすの上段など、湿気がたまりにくい場所 |
| 重ねる枚数 | 型崩れを防ぐため、5枚以上は重ねない |
| 衣装ケース | 深型に詰め込まず、浅型に数枚ずつ入れる |
| 防虫剤 | 1種類だけを使い、着物に直接触れないように入れる。半年に1回交換 |
※参考:KOMEHYO「着物の正しい保管方法」。
虫干しの時期とやり方
虫干しとは、しまっておいた着物を出して風を通し、湿気やにおいを取ることです。年に数回、晴れて空気が乾いた日の10時〜15時ごろに、直射日光を避けて2〜3時間ほど陰干しします。富山は湿気の多い時期が長いため、梅雨明けや秋の晴れた日を選ぶと効果的です。
肩上げ・腰上げはほどく?きょうだいへの引き継ぎ
▼この章の要約
- 肩上げ・腰上げは、子どもの体に合わせて着物を縫い縮める部分です。
- きょうだいに引き継ぐなら、ほどかずにそのまま保管します。
- 次に着る子の身長に合わせて、着る前に調整し直します。
肩上げ・腰上げとは
肩上げ・腰上げとは、大きめに仕立てた着物を、子どもの体に合わせて肩と腰の位置で縫い縮めたものです。成長に合わせて長く着られるようにする工夫で、子どもの着物ならではの仕立てです。
きょうだいに引き継ぐ場合
下の子が同じ着物を着る予定なら、肩上げ・腰上げはほどかずに保管します。次に着る前に、その子の身長に合わせて調整し直します。調整は、着物の専門店や和裁の得意な方に相談すると安心です。きょうだいで七五三を迎える時期の考え方は、七五三は兄弟姉妹一緒にできる?年齢差別の合わせ方で紹介しています。
引き継ぐときに一緒に残しておくもの
- 帯・長襦袢・草履・髪飾りなどの小物一式
- 着た年と、そのときの身長のメモ
- 七五三のときの写真(着付けの参考になります)
レンタルの着物を返すときの注意点
▼この章の要約
- レンタルの着物は、自分で洗わずに返却します。
- 汚してしまった場合は、返却時にその場所を伝えます。
- 返却日と、汚れの扱いを契約時に確認しておきます。
自分で洗わずに返す
レンタルの着物は、多くの場合、貸し出し先がクリーニングを行います。自分で洗ったりしみ抜きをしたりすると、かえって汚れが広がることがあります。軽くたたんで、小物と一緒に返却します。
汚してしまったら伝える
食べこぼしや泥はねがあった場合は、返却するときに場所と原因を伝えます。汚れの内容がわかると、貸し出し先が適切なお手入れを選べます。汚れの扱いや追加料金の有無は、契約の内容を確認してください。
返却日を確認する
お参りの日がずれた場合や、着物姿で写真を撮る予定がある場合は、返却日を事前に確認します。返却が遅れると、延長料金がかかることがあります。
スタジオbeの場合|着物姿を写真に残す
▼この章の要約
- しまう前に、着物姿をきちんとした写真で残しておくと、引き継ぎの記録にもなります。
- お参りのあとの12月以降でも、スタジオで七五三の写真を撮れます。
- 衣装1,000点以上から選べるため、別の着物で撮ることもできます。
フォトスタジオbeは、株式会社ジャパンビジュアルサポートが運営する1953年創業の写真館です。富山県内で年間3,500件以上の記念日撮影を担当しています。
お参りのあとでも撮影できる
お参りの日に写真が撮れなかった場合も、12月以降の後撮りで七五三の写真を残せます。スタジオの衣装は1,000点以上あり、着付け・ヘアメイク込みで手ぶらで来店できます。ご家庭の着物での撮影をご希望の場合は、各店舗にご相談ください(※要確認)。
写真をどう残すか
撮った写真の保存や飾り方、祖父母への贈り方は、七五三の写真、撮ったあとどうする?保存・飾る・贈るの3ステップで紹介しています。撮影プランは七五三撮影のページでご確認いただけます。
着物をしまう前に、晴れ姿をもう一度写真に。
お参りのあとの七五三撮影も承っています。
店舗情報
| 店舗 | 住所・電話 |
|---|---|
| ファボーレ店 | 富山県富山市婦中町下轡田165-1 076-465-1402 |
| 魚津インター店 | 富山県魚津市本江字中ノ坪981-1 0765-24-7785 |
※営業時間・定休日は店舗情報ページでご確認ください。
よくある質問
七五三の着物は必ずクリーニングに出すべきですか?
汚れやシミがある場合は、着物の専門店でクリーニングを相談します。目立つ汚れがない場合も、汗や皮脂が残っていることがあるため、長く保管する前に一度相談しておくと安心です。
七五三の着物は脱いだあとどれくらい干せばいいですか?
脱いだ着物は、直射日光や照明の光が当たらない風通しのよい場所で、一晩ほど陰干しします。長く干しすぎると色あせの原因になるため、湿気が取れたらしまいます。
七五三の着物の肩上げはほどいたほうがいいですか?
きょうだいが着る予定がある場合は、肩上げ・腰上げをほどかずに保管します。次に着る子の身長に合わせて、着る前に調整し直します。
着物の防虫剤は何を使えばいいですか?
防虫剤は、1種類だけを使います。種類の違う防虫剤を一緒に入れると、着物にシミが出ることがあります。着物に直接触れないように入れ、半年に1回を目安に交換します。
レンタルの着物を汚してしまったらどうすればいいですか?
自分で洗ったりしみ抜きをしたりせず、返却するときに汚れの場所と原因を伝えます。汚れの扱いや追加料金の有無は、レンタルの契約内容を確認してください。
虫干しはいつすればいいですか?
虫干しは年に数回、晴れて空気が乾いた日の10時〜15時ごろに行います。直射日光を避け、2〜3時間ほど陰干しして湿気を取ります。
公開日:2026年11月2日/最終更新日:2026年11月2日
運営:株式会社ジャパンビジュアルサポート(フォトスタジオbe|1953年創業・富山県内)
参考:KOMEHYO「着物の正しい保管方法」